午後1時から紫根のバーム作りを行いました。
紫根は、ムラサキというムラサキ科の植物の根で、古くから薬にも染料にも使われてきました。
江戸時代から使われてきた紫雲膏という軟膏があります。紫根、当帰、胡麻油、黄蝋、豚脂などを配合した軟膏で、湿疹や痔、ひび、あかぎれ、火傷などに用いられてきました。
成分として含まれるシコニンが、皮膚の保護と修復に働くと言われています。
今回使用した植物油は太白ごま油とホホバ油です。ごま油は熱に強く、熱を加えることで、劣化、酸化がしにくくなります。またホホバ油も熱に強く酸化しにくいです。これら植物油を熱し、紫根、当帰のエキスをよく染み込ませ、蜜蝋、精油、シアバターなどを使って仕上げます。
赤色の美しいバームが出来上がります。
かかとのがさがさや、冷たい水洗いのあとの手の保護、あかぎれ、霜焼けなどに役立つと思います。
ただし、光を集めて炎症を起こす光感作作用がありますので、塗布した箇所を太陽に直接晒すことは注意しなければなりません。
紫根のバーム作り終了後、リクエストのあったハーブウオーター講座を希望者のみで行いました。材料は、月桃とユーカリ・グロブルスです。それぞれのハーブウオーターを採り、フェイスミルクと、ユーカリ・グロブルスウオーターを使った消毒用ハンドローションを作りました。
もう11月も終わりです。日の暮れも早くなり、午後4時半をすぎると辺りは暗くなります。コロナもこのところ落ち着いていますが、新しい変種株が出たとの報道もあり、まだまだ油断はできません。しっかり感染対策は怠らず、日々を過ごしていきましょう。
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